違法駐車の取り締まりは、これまで警察官のみが行っていました。警察官の場合は違法駐車を見つけると白のチョークで印を付けて、10分かそこら様子を見てからまだ車を動かした形跡が無い場合に、駐禁のステッカーを貼るという流れでした。
2006年6月から駐車違反の取り締まりは、主に民間企業に委託されることになりました。
委託された「駐車監視員」(警察官もそうだが)は、違法駐車を見つけると、即座に違法車両確認標章(ステッカー)を付けれる様になり、これまでは数分であれば見逃されていた駐車違反も、例え1分でもその場を離れると運が悪ければ取り締まりを受けるようになりました。
ステッカを貼られると・・・
2006年6月以前だと、違法駐車のステッカーを貼られても交番や警察署に出頭しなければ、ステッカーを剥がすことは出来ませんでしたが、駐車監視員の制度が出来てからは、出頭しなくても運転者自身が剥がすことが認められました。
出頭しなければ反則キップは切られない
今までの制度であれば、ステッカーを剥がす為に警察に出頭していました。出頭すると当然反則キップを切られ更に反則金も納付しなければいけませんでした。
ちなみに、普通車で駐車禁止エリアの場合で、放置駐車違反で15,000円(3点)、駐停車違反で10,000円(1点)になります。
しかし制度が変わってからは、先ほども言いましたが、ステッカーは自分で剥がして良く、更にステッカーには出頭して下さいなどの記述が無いので、出頭する必要が無くなりました。
出頭しないとどうなる?
本来は出頭しなければいけませんが、上記の理由から出頭する人はほとんどいません。
出頭しなければ、数日後に警察から「放置違反金の納付書」と「弁明通知書」が自宅に届けられます。
もし、やむを得ない場合で駐車違反をしてしまった場合は、弁明通知書にその旨を通知します。特に弁明が無い場合は、金融機関などで放置違反金を納付して違法駐車に関する手続きは全て終了します。
出頭したら損じゃない??
その通りです。
出頭すれば反則金と違反キップのダブルの罰則を受けることになりますが、出頭しなければ反則のみの罰則で済むことになります。
真面目に出頭した方が損すると言うのはかなり理不尽な制度ですが、これが現実です。
まー、いずれ改正されるかもしれませんが、現状(2014年12月)では、出頭しない方が賢明ですね。
警察も分かっている
警察に出頭すると反則キップを切られると言いましたが、警察も実情を把握しているので(というか手続きするのが面倒なので)、「後日、放置違反金の納付書が届くのでそこで支払って下さい」と追い返されることもあるようです。(実際に私が体験した訳ではないので断言はできませんが・・・)
何はともあれ、どちらにせよ反則金は徴収されるので、駐車違反をしないことを心がけましょう。