海外旅行に行ったときに、レンタカーを借りて車でドライブする人もいると思いますが、旅行先で交通事故を起こしてしまった場合は、日本で契約している自動車保険を使うことは可能なのでしょうか?
無理です・・・
日本で契約する自動車保険(損害保険)は、あくまで日本国内で運転している場合に事故を起こしてしまった場合を想定して作られた保険なので、もし仮に海外での事故を想定した補償内容にしようと思ったら保険料率が変わるので保険料がアップしてしまいます。
レンタカーを借りて運転する場合
海外旅行先でレンタカーを借りて運転する場合は、日本で加入している自動車保険とは別に海外の自動車保険に加入しなければいけません。
と言っても、HISなどのツアー会社を利用すれば、ツアーを予約する際に一緒にレンタカーの手配や自動車保険も加入することができるのでそれほど深く考える必要はありません。
もし個人旅行などでツアー会社を利用しない場合は、現地に行ってレンタカーを借りる際に一緒に契約することになります。
海外の自動車保険
海外の自動車保険にも日本と同様に「強制保険」と「任意保険」があります。
強制保険はレンタカーを借りた時点で強制的に加入する保険で、対人対物に関して補償します。
補償額は国(地域)によって異なりますが、概ね対人対物補償で1万ドル~無制限の範囲で補償してもらえます。
任意保険はあくまで任意なので加入しなくても運転可能ですが、車両保険が付いていなかったり盗難に遭った場合は補償の対象外になるので、日本の保険と同様に強制保険とセットで加入するのが一般的です。
基本的な考え方は日本の自動車保険と同じですが、当たり前ですが呼び方が異なるので注意して下さい。
海外 | 日本 |
---|---|
LP | 強制保険 |
SLI | 追加自動車損害賠償保険 |
LDW | 車両保険 |
PPP | 搭乗者傷害保険・携行品保険 |
※国によって呼び方が異なる場合がある
レンタカー会社によってプランがある
それぞれのレンタカーでレンタカー代と保険をセットにしたプランを展開している場合が多いです。
主なプランとして「通常型プラン」と「包括型プラン」があり、通常型プランではレンタカー代と強制保険のみの必要最低限のプランで、包括型プランはそれに任意保険やガソリン代や税金の支払いもセットにしています。
主なレンタカー会社
- ハーツレンタカー
- ダラーレンタカー
- アラモレンタカー
- ナショナルレンタカー
自分の車を海外で乗る場合
海外赴任などの長期滞在の場合、レンタカーをずっと借り続けるのはあまり現実的では無いので、自分の車を現地に持っていかれる方もいると思いますが、その場合はレンタカー会社の保険に加入することは出来ないので、自分で現地の自動車保険に加入することになります。