自動車保険(任意保険)には「ノンフリート等級制度」と呼ばれる制度があり、この等級により保険料の割引率が大きく変わってきます。
等級は1等級~20等級まで存在し、等級が上がるほど保険料が安くなります。(安くなると言うより、割引率が高くなると言った方が正しい表現ですね・・・)
初めて任意保険に加入したときは6等級からスタートし、1年間事故を起こさずに任意保険の補償を使わなければ1等級上がります。ですので、最高の20等級まで上げようと思ったら、初めて任意保険に加入してから最低でも14年はかかることになります。
事故を起こして任意保険を使ってしまったら、事故の大小に関わらず3等級ダウンします。ただ、事故を起こしてしまった場合でも、任意保険の補償を使わなければ等級がは下がりません(保険金が自賠責保険に収まれば任意保険の等級は下がらない)
等級による割引率
1等級 | -52% | 11等級 | 40% |
---|---|---|---|
2等級 | -26% | 12等級 | 43% |
3等級 | -10% | 13等級 | 46% |
4等級 | 1% | 14等級 | 49% |
5等級 | 10% | 15等級 | 51% |
6等級 | 17% | 16等級 | 54% |
7等級 | 23% | 17等級 | 56% |
8等級 | 28% | 18等級 | 58% |
9等級 | 33% | 19等級 | 60% |
10等級 | 37% | 20等級 | 64% |
※SBI損保の2013年4月時点(保険会社により異なる)
※平成26年4月1日から「事故有係数」が適用され事故の有無により同じ等級でも割引(割高)率が変わります。詳しくは「コチラ」を参照して下さい。
なぜ等級という制度が存在するのか?
例えば「保険に加入して10年間無事故のAさん」「保険に加入して10年間、毎年何かしらの交通事故を起こしているBさん」、今後10年間で保険を使う可能性が高いのは、AさんとBさんどちらが高いと思いますか?
みなさんBさんと答えるでしょう。
もし、年齢など同じ条件だと、等級が無ければAさんとBさんは同じ保険料になってしまいます。それだと、保険を使ったことの無いAさんからしてみればあまりにも理不尽ですよね。
また、保険会社からしてみても、今後も保険を使うリスクの低いAさんの保険料を安くして、今後も保険を使われるリスクの高いBさんの保険料を高くする方がごく自然な流れだと言えでしょう。
そういった背景があり等級という制度が存在するのです。
保険を使った場合は3等級ダウンだが場合によっては1等級ダウンもある
先ほど事故の大小に関わらず、事故を起こしてしまったら3等級下がると言いましたが、事故では無くて盗難などの車両保険に対して保険を使う場合は3等級では無く、1等級ダウンになります。
例
- 台風や洪水などの天災の被害により車両保険が支払われた
- 盗難により車両保険が支払われた
- いたずらにより車が破損ときに車両保険が支払われた
等級の考え方のまとめ
- 等級が高いほど保険料の割引率は高くなる
- 1~20等級まで存在する
- 加入時は6等級からスタートする
- 1年間保険を使った事故が無ければ、等級は1つ上がる
- 事故を起こして保険を使うと3等級下がる(場合によっては1等級ダウンもあり)
- 保険を乗り換えても等級は引き継がれる
- どの保険会社でも基本的な考え方は同じ