任意保険には「ノンフリート等級制度」があり、等級により保険料の割引率が変わります。(任意保険の等級が上がると保険料は下がる)
任意保険に加入(更新)する際に、次の更新(1年間)まで保険の補償を受けなければ1等級アップします。一方、事故を起こして保険会社から補償してもらったら3等級ダウンします。
保険を使って等級が下がったらいくら保険料が高くなる?
では、事故を起こしてしまい、補償の為に保険を使ってしまった場合、どれぐらい保険料が変わるのか、例をとって考えていきましょう。
現在の保険料が10万円で10等級で保険を使った場合
年 | 等級 | 保険料(イメージ) |
---|---|---|
次年度 | 事故あり7等級 | 145,000円 |
2年後 | 事故あり8等級 | 144,000円 |
3年後 | 事故あり9等級 | 142,000円 |
4年後 | 無事故10等級 | 100,000円 |
5年後 | 無事故11等級 | 96,000円 |
6年後 | 無事故12等級 | 95,000円 |
もし事故が起きていなかったら・・・
等級 | 等級 | 保険料(イメージ) |
---|---|---|
次年度 | 無事故11等級 | 96,000円 |
2年度 | 無事故12等級 | 95,000円 |
3年度 | 無事故13等級 | 93,000円 |
4年度 | 無事故14等級 | 91,000円 |
5年度 | 無事故15等級 | 89,000円 |
6年度 | 無事故16等級 | 87,000円 |
※ソニー生命が提供している計算ツールを利用
あくまで概算になりますが、保険を使った場合と使わなかった場合で、以後7年間で17,1000円も保険料が変わることになります。
保険金が自賠責保険に収まれば任意保険の等級は下がらない
よく、事故を起こしてしまったら自動的に等級が下がると勘違いされている人もいますが、あくまで保険会社(任意保険)の保険を使った場合にのみ等級が下がりますので、保険を使わなかった場合や、自賠責保険で保険金がまかなえるのであれば、等級は下がりません。
ただ、自賠責保険は対人のみで、多くの事故で賠償することになる対物の補償はありませんので、多くの事故の場合、任意保険を使うことになります。
軽微な事故な場合、任意保険は使わない方が良い
万が一事故を起こしてしまった場合でも、損害の負担額がごく僅かであれば、任意保険を使わずに自腹で払った方が後々を考えると特になる場合があります。
ただ、ガードレール1枚の交換で30万円以上、電柱だと100万円以上の修理費がかかる場合もありますので、物損事故の場合のほとんどは、等級が下がっても保険金でまかなうことになるでしょう。(電柱やガードレールを壊してしまった場合の修理費は?)