交通事故を起こした後に、損害賠償請求は3年、自賠責保険の保険金請求権は2年で時効になりますので、一部例外はありますが、基本的に時効を迎えると保険金の請求ができなくなります。
詳しくは、示談交渉は先延ばしにしないを参照して下さい。
また、示談が成立しないと保険金の受け取りができませんので(仮渡金・内払金を除く)、出来るだけ示談を早く終わらせて保険金を受け取って安心したい人がほとんどだと思います。
しかし、交通事故の示談交渉は落としどころが難しく、交渉が思うように進まない場合があります。示談交渉は当事者同士が納得して初めて解決となるので、一方がいくら正当な損害賠償額を提示しても、相手側が認めなければ示談が成立することはありません。
示談交渉がなかなか進まない場合の対処法
交通事故紛争処理センターを利用する
交通事故紛争処理センターとは、自動車事故に関して損害賠償問題で困っている方に対して、法律相談や和解のあっ旋を審査してもらえる施設で、東京、大阪、名古屋など、全国に10ヶ所設置されています。
無料で相談できるほか、控訴のように時間もかかりませんので利用者が非常に多く、予約をしても数週間待たされる場合もあります。
詳しくは「交通事故紛争処理センター」を参照して下さい。
日弁連交通事故相談センターを利用する
日弁連交通事故相談センターとは、日本弁護士連合会(日弁連)が実施している相談センターで、弁護士が自動車事故に関する損害賠償問題の適正かつ迅速な処理を促進し公共の福祉の増進に寄与することを目的としており、無料で相談することができます。
全国159ヶ所に相談所があり、電話でも相談を受け付けていますので、交通事故紛争処理センターよりも気軽に利用しやすいです。
詳しくは「日弁連交通事故相談センター」を参照して下さい。
それでも解決しない場合は?
それでも解決しない場合は、最終手段として「調停」や「控訴」といった手続きをとることになります。裁判所を通しますので、費用もかかるし時間もかかるので、出来るだけ避けたいですよね。