2006年の8月25日、福岡市東区の海の中道大橋で起きた「中道大橋飲酒運転事故」
この事故をキッカケに、マスコミが注目して飲酒運転による事故などが重大な社会問題となり、事故の被害者たちの働きかけもあり、飲酒運転とひき逃げに対する罰則が強化されました。
一つの事故で、これほどまでに国や社会に対して影響を与えるというのは、今まで無かったのではないでしょうか?
事故の概要
2006年8月25日、海の中道大橋で走行していた、家族5人(夫婦と子供3人)が乗った乗用車に、当時22歳の男性が乗った乗用車が激突して、家族が乗っていた車が橋の欄干を突き破って海に転落しました。乗用車は水没して、夫婦は脱出できましたが、不幸にも子供3人は亡くなりました。
この事故で何故マスコミや世論が関心を持ったのかと言うと、「加害者が飲酒運転で、事故後逃げて証拠隠滅を図った」からです。
自分の運転が原因で事故を起こしておいて、救助活動をせずにその場を逃げて、更には証拠隠滅を図るために水を多く飲んだり、他のものに身代わりを依頼したり、とにかく自分のことしか考えていない行動ばかりです。
加害者が事故後すぐに救助活動をしていれば、ここまで大きな問題にならなかったし、何より子供を助けられたかもしれません。事故を起こしたら被害者を救護しなければならないと法律で決まっています(救護義務)
ちなみに、この事故に伴い、2007年道路交通法改正により、飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されました。
判決
二審では、危険運転致死傷罪を認定し、道路交通法違反と合わせて「懲役20年」の判決を下しました。