皆さん、トンネル内を走行中に意識がもうろうとすることはありませんか?少なくても私は何回かあります。
その大きな理由は「トンネル内は景色が一定だからです」
高速道路でも、景色が一定で運転も単調なので、眠気を誘いやすいと言われていますが、トンネル内でもそれと同じで、トンネル内に入ってしばらくすると意識がもうろうとしてきます。
人は、全く同じ刺激を受け続けると、その刺激に慣れてしまい不感症になります。これはトンネル内でも同じことが言え、ずっと同じ景色の中で走行していると、その状況に慣れてしまって意識レベルが低下していきます。
と言っても、短いトンネルであれば意識レベルが低下する前にトンネルを抜けてしまうので、意識レベルが低下することはありません。しかし、山奥なんかにある数キロにも及ぶ長いトンネルを走行中は注意が必要です。
トンネルから出るときも注意が必要
トンネル内では意識レベルが低下することにより、意識がもうろうとすると先ほどお話しましたが、トンネルから出るときも注意が必要です。
明順応と言う言葉を聞いたことがありませんか?明順応とは、暗い場所から明るい所に出た際に、いつもより光が眩しく感じる現象です。これは皆さんトンネルに限らず、普段の生活で感じたことがあるかと思います。
トンネルから出る際も少なからずこの明順応が影響して、光がいつも以上に眩しく感じることがあります。この明順応の影響でトンネルから出て周りを完全に認識するまでには30秒~1分ぐらいかかると言われています。
その間は、目が正常な状態ではありませんので、事故を起こしてしまうリスクは上がります。また、トンネル内は意識レベルが低下するので更に注意が必要です。